2024年1月13日土曜日

いくつになっても。。。

 

みなさん、こんにちわ。前川です。

今年もよろしくお願いします♪

今回は、いくつになっても恋がしたい。。。ではなくて、

最近も聞かれたんですが、矯正治療のリミットは何歳ですか??

質問されたのは30代の女性だったんですが、70代でも80代でも矯正治療を行っていますと伝えると、聞いたことないくらい大きい声で、え!! と驚愕していました。

結論は、いくつになってもできます!!

ただし、口腔内が可能なかぎり健康であることが条件になります。

これに関わる文献を紹介します。

・歯周病の治療後であっても、プラークコントロールが良好であれば、矯正力によって歯周炎を引き起こすことはない(Ericcson,et al .Angle ortho.1978 )

・炎症があり、骨縁下ポケットが存在する状態で歯体移動を行った場合、歯体移動を行うことによって、アタッチメントロスが起きた(Wennstrome,et al .AJO. 1993)


 

Periodontal implications of orthodontic treatment in adults 
with reduced or normal periodontal tissues versus those of adolescents

Boyd RL ,et al. AJODO.1989


この文献で言及されていることは、歯周病に罹患し、アタッチメントロスを生じた患者においても、現在健全な歯周組織の状態であれば、矯正治療中にそれ以上のアタッチメントロスを生じることはない

ただし、

①6mm以上のポケットを有する場合

②分岐部病変(臼歯部の股の部分の病変) が存在する場合

これらの存在が、矯正治療により歯牙を喪失する可能性があると結論付けています。


いくつか文献を紹介しましたが、年齢がいくつであろうが、現在の歯周組織が、炎症がなく、プラークコントロールが良好であれば、問題なく矯正治療が行えると考えられます。

ただ、永久歯が萌えそろってすぐの10代と比較すると、年齢を重ねている方が様々な問題を抱えている可能性が高くなるので、そういう意味では、より配慮が必要になることが多いですが、10代であろうが、口腔内の状態が良くなければ、矯正治療をおススメできないこともあるし、高齢でもプラークコントロールが適切に行われていれば、いくつでも行えます。

ということで、いくつになっても。。。

気になる方はいつでも、いくつになってもご相談ください。

それではまた♪