2022年9月24日土曜日

大切な6才臼歯👄

                  早いものでもう秋です。

                  夏の思い出😎


 
 
                  歯科衛生士の有尾直子です。

                   初夏の頃、まじゃく捕り行きました👀

   



 
   水の引いた海辺に穴を掘って 
         まじゃくのいる小さな穴に

   筆を差し込みまじゃくをつるんですが

   これが歯茎の中の歯石とるより難しい汗

   もう3年行ってますが、

   今回は  

   捕ったど~🦞🦞

   とは、ならず😂


  


   師匠が捕ったまじゃくをご馳走になりました笑

   あー🤩まじゃくの歯ごたえ、生ビールに最高😘 

   歯ごたえって大切🤔  幸せも噛みしめる💖


   さてさて、遊びの話ばかりではいけませんね😅

       副院長の突っ込みがきそう笑


    皆さん、6才臼歯、ご存じですか?

    6才頃に生えてくる

           前から数えて6番目にある永久歯。

    鏡で見てみて下さい。

    抜いてない限り、6才頃生えた歯ですよ。

    これって、実は


    なんですよー。

    でも、虫歯にしてしまうことが多いんです。

    6才といえば小学校に上がる時期、

    なんだか何でももうひとりでできるんじゃない?

           子どものほうもひとりでできるもん。

  なんて、仕上げ磨きやめてしまう方も多いようです。

  そんな時、一番奥から大きな大切な永久歯が

  出てきて、きれいにみがけず虫歯にしてしまう😥

  しかも出てきたばかりの歯は未完成

  柔らかい歯なんです。

  ましてや出てしまうまでに1年近くかかります💦

    6才に出てきた歯を人生終わるその日まで

    大切にしたいですよね~

  私は最後の日まで食べたいものを食べたいんです。

  どこまで食い意地はってるんかい🤣

       自分の子どもは小学校終わるまで仕上げ磨きを
    やりました。
    
  マザコン息子二人なのでいやがりはしませんでした。
    
    しかし、みなさんそれに

     
 是非、フッ素とシーラント、定期検診で
  6才臼歯守りましょう。
   
 最後のその日まで食べたいものを食べられるように
   
   セルフケアはとても大切です。

   そして、 ご家庭でできないことは
   
   是非、神山歯科医院にお任せ下さい👍👍

  
   食欲の秋🍇🌰
   
   虫歯と歯周病と

   メタボに気を付けましょう笑
   
   挿絵はsaho-hamigakiさんのインスタより







2022年9月11日日曜日

良好な結果を得るために

 

みなさんこんにちわww 前川です。
少し朝晩は涼しくなってきた気がします♪
秋が待ち遠しいですね。

さて、今回も文献を紹介します。




Association between fixed orthodontic treatment and dental caries
: a 1-year longitudinal study
Pinto . et al . Braz. Oral Res. 2021


固定式の矯正治療を行うこととう蝕の関連性を、1年間に渡って観察しています。

矯正治療が必要だと判断された30歳までの患者135人を、
実際矯正治療を行う人、行わない人の2つのグループに分け、
1年間観察すると、う蝕の発生に差が見られるのかを報告しています。


う蝕の発生率は、固定式の矯正治療を行う行わないで、差が見られるのか。
というものです。

さてこの文献的にはどういう結果になっているのでしょうか。




表を見てください。
固定式の矯正治療を行わなかったのに対し、行った方は、8倍う蝕の発生リスクがある結果となっています。
さまざまなう蝕に関わる因子を排除し、矯正治療の影響だけで考えても9倍のリスクがあると結論づけています。

この文献の研究手法にも様々問題はあります。
どういう歯列不正かは細かく言及されていない、1人の観察者が行っていたり、
う蝕リスクの高い集団であり、矯正治療がスタートした後、一切ブラッシングのcheckを行なっていません。

この研究の対象者はブラジルで、水道水にもフッ化物が入っています。

以前も何度か言及しましたが、う蝕は多因子疾患です。
一つの要因で起きるわけではなく、さまざまな要因が複合的に重なって起きます。
決して固定式の矯正装置をつけたら、みんなう蝕が8倍もできるわけではありません。

固定式の装置をつけるとどう考えても、細菌は停滞しやすくなります。
したがってリスクの高い人の場合は、固定式の装置をつけるとう蝕を発生する可能性が高くなるよということを示唆しています。

さらにこの研究では、矯正装置をつけたあと、ブラッシングのcheckやう蝕への予防処置は一切行なわれていません。
やはり、checkを行って、慎重に観察していく方が安全だということも示唆しています。

したがって、我々はまず矯正治療を行う前に、現状でブラッシングが適切に行えるか、う蝕のリスクのコントロールはできているか。
これら一定の基準をクリアしない限り、矯正治療をスタートしません。
そして、矯正治療中も必ずcheckを行っていきます。

矯正治療をしたけども、上の画像右のようにう蝕が発生してしまえば、
なんのために行ったのか、意味がわからなくなってしまいます。


う蝕という多因子疾患の中で、固定式の矯正装置が一つの要因になる可能性を示唆した文献を紹介しました。

リスク把握と適切な管理がいつも重要かつ必要であるということです。

さぁ今月もcampに行けるでしょうか。。

それではまた