2019年12月23日月曜日

年末年始の休診のお知らせ

こんにちは。
平井です。

早いもので今年も残すところ、一週間程となりました(^ ^)

年内の診療は12月28日の午前中までです。
12月29日から1月5日まで休診、
1月6日から通常通り診療いたします。



前回ブログで息子の永久歯が生えてきたことを
紹介させていただきました。

その後の経過をご報告します(><)


かなり後ろから生えていた永久歯が
無事に前に出てきました!!!







歯ってすごいですね!
一安心です。笑

他にもグラグラしている歯が数カ所あり
息子はご飯が食べにくいと
嘆いています( ´∀`)


お子さんの歯のついて気になることがある時は
どうぞご相談ください。




みなさま、良いお年をお過ごしください。
来年も宜しくお願い申し上げます。









2019年12月8日日曜日

矯正


副院長の神山です

ここ数日、随分と寒くなってきましたね



さて、昨日は矯正の日でした

矯正と聞くと小児の治療と思われる方が多いかもしれませんが



実は年齢に制限はありません(治療期間に差は出ますが)

当医院でも成人(高齢の方含めて)の方も矯正治療をされている方はいらっしゃいます



また見た目を改善する為に矯正を希望される方が多いですが

私は見た目以上に矯正による

機能(噛める、歯が将来永く健康な状態で保たれるなど)

の改善の方が重要だと考えております



矯正担当医の前川先生も同じ考えで治療を行っております

矯正担当医:前川先生

歯並びで気になる事がある方はご相談(無料)から行っておりますので

当医院(☎︎ 0968-43-6699 )までお気軽にお電話下さい





矯正の診療後は

当医院の忘年会でした



会場はプラザ1階にあります スペイン料理の

”サグラダ食堂 リッチダイニング”にて





仲良し二人組

楽しめたかな?

何が出るかな??

2年連続の大当たり!

キャンプマニアの前川先生にはキャンプ道具を(笑)

          キッズたち           プリンセス可愛い〜❤️
       


料理は美味しくてとにかく量が多い!
大満足でした



子供たちにも、とても良くして頂き感謝です!







今年も残すところあと僅かとなりました
 
これから益々寒くなってきますので風邪など引かぬ様、ご自愛下さい



2019年11月25日月曜日

よく噛む事と顔の筋肉の関係

こんにちは船津です。
現代は柔らかい食べ物が好まれ、あまり噛まない食習慣になってきています。
しかし顔の筋肉を使ってしっかり噛まないと頬がたるんでほうれい線が目立ち口角も下がってきてしまいます。
顔の筋肉を衰えさせず若々しい顔でいる為にも一番大切な事はよく噛む事です。

                     nico参照
「よく喋る事」「よく歌う事」も良いそうですよ(^ ^)

よく噛む食べ物というと硬い物を想像してしまいますが、あまり極端に硬い物を噛むと
歯が欠けたり割れたり歯を支えている骨にも負担がかかり痛みが出る事もあります。

nico参照 

例えばキュウリやキャベツなど何回か噛まないと飲み込めない物でいいと思います。
果物やごぼうなどの根菜類もいいですね。


患者さまからよく右(または左)でばかりで噛んで食べますというお話を聞きます。
両方の歯で噛まないと噛まない方のお顔の筋肉が衰えてきますのでなるべく両方の歯で噛むようにしましょう。

インフルエンザの予防に歯磨きが効果があると最近よくテレビで放送されています。
歯の汚れが喉に流れると喉の粘膜が弱ってウィルスがくっつきやすくなるそうです。
しっかり歯磨きをしてインフルエンザを予防しましょう。

2019年11月12日火曜日

講演会🌟

こんにちは、木庭です。

先日9日に熊本市内で『口腔機能と義歯』
という題の講演会に行ってきました。



皆さま、むし歯や歯周病で歯を失ってしまった場合、
義歯(入れ歯)を作ることがあるかと思います。
失われた歯の代わりに義歯をはめることで
また物を噛むことが出来るようになります。

しかし、せっかく義歯をはめたのに
噛みづらい、飲み込みづらいといった症状を訴える方も
いらっしゃいます。



今回、その原因の一つに
口腔機能の低下があることを知りました。

口腔機能とは
「咀嚼(噛み砕く)・嚥下(飲み込む)・発音・唾液の分泌など」
に関わり、「食べる、話す」といった
健康な生活を営むために必要な大切な機能です。

講演では特に総義歯についてでしたが、
義歯の作製・調整をするうえで咬合だけではなく
患者様の口腔機能の状態を把握することの大切さと
実際に義歯を作る時に行う、型取りや調整の方法等まで
しっかり学ぶことのできた講演会でした。

今回の学びをこれからの診療に
活かしていきたいと思います。


当医院でも口腔機能検査を行なっておりますので
気になる方は遠慮なくご相談ください🌟








2019年10月29日火曜日

講演会


こんにちは!江口です( ´ ▽ ` )

最近は朝晩が冷えてきましたね、、
季節の変わり目は風邪を引きやすいので
皆さま気をつけてください(><)




先日、27日に福岡での講演会に参加してきました!

講演会では、沖本先生の実体験のお話や
全国から歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の方がいらしていて
噛める入れ歯についてのお話を聴く事ができました!


しっかり噛んで美味しく食べられる事が
これからの超高齢者社会にはとても大事な事
なのだと改めて学ぶ事ができました!




講演を通して、歯科は噛めるようにするサポートをする事で
皆さんの健康をサポートできる素敵な分野だと思いました(*´∇`*)




2019年10月12日土曜日

本当に大切なこと。。。

みなさんこんにちわww
前川です。
10月になっても台風が心配ですね。。。

今回はホワイトニングの文献を紹介したいと思います。


An oveview of tooth-bleaching techniques : chemistry , safety and efficacy
Sulieman . AM . Periodontology . 2008

overviewというタイプの文献ですが、ホワイトニングの技術的なこと、化学的なこと、
効果と影響などに関して、決して一つ一つが細かくreviewされているわけではありませんが、広く網羅されている文献になっています。
22ページにもなるので読むのはつらいですが…。

内容を一つ一つ書くと、眠くなると思いますので、さらっと言うと、
まず歯の変色、着色の原因はさまざまあって、内因性なのか、外因性なのか、
つまり内からの影響でなるのか、外からの影響でなるのか、まずそれを言及しています。

どういう原因なのかによって、歯の色がどうなるのかを表にしてあります。
英語ですが参考までにのせておきます。



ホワイトニングは基本的には安全な処置になります。注意すべき点はありますが。

注意すべき点をいくつかあげると、ホワイトニングによって約2/3の人が一時的に知覚過敏を感じることがこの文献にも書かれています。ずっと続くわけではありません。
あとは、全身的な状態、例えば妊娠中の場合や要求度が高すぎる場合など、局所的に注意することといえば、虫歯や歯肉の炎症がある、歯の局所的な状況などを考慮した方がいい場合もあることが書かれています。

細かくはなかなかすべてここでは書けませんので、ホワイトニングに興味があられる場合は、神山歯科でいつでもご相談下さい。スタッフが丁寧に説明してくれます。

最後にこの文献のボクが一番好きな部分ですが、

” 様々な研究でブリーチング (ホワイトニングのこと) を行った結果、または行っていく過程で、歯肉の状態がすごくよくなって維持されることが報告されている。
それはきっと、歯や口腔内に治療の過程で興味が出て、結果としていい口腔内へと改善されているのであろう。”

と書かれています。まったくその通りだと思います。
ホワイトニングをしたい、またはやっていく過程がきっかけで、歯や口腔内に興味が出て、キレイにしたい、キレイを維持しようなど、姿勢が変わったんじゃないかなといっているわけです。

ボクは患者さんにいつも、きっかけは何でもいいんです。と言っています。
初めから心から虫歯や歯周病になりたくないという思いで来院される人ばかりではなく、
もしかしたら、女性にモテたいから口腔内をキレイにしたいとか、孫に言われて来ることにしたとか、結果的に口腔内に興味が出て、いい状態をつくりそれを維持することができるならば、
それは素晴らしいことだと思っています。

きっかけはなんでもいいんです。歯を白くしたいというのがきっかけでもいいんです。
人それぞれきっかけ、モチベーションは違います。
動機は不純でもいいんです。
大事なのは思いの大きさなのです。

ちなみに、ボクはジョギングを続けていますが、モチベーションは、
太ったらダサいカッコ悪い。です。
健康のためとか微塵も考えたことありません。
動機が不純ですね。

みなさん、それではまた…




2019年9月30日月曜日

永久歯がはえてきました!!


こんにちは( ´ ▽ ` )
平井です。

朝晩は肌寒い日も増えてきて
秋の訪れを感じますね。

先日、我が子の運動会がありました。
長男にとっては保育園最後の運動会でした。
マイペースではありますが、どの競技にも
楽しそうに参加する姿に成長を感じました。





そんな長男は、最近
永久歯がはえてきました!



乳歯の後ろから生えています。

こんなところから?!
主人はビックリしていました。
確かにビックリしますよね^_^

もう少しはえ出てきて
乳歯が抜けると
舌の圧などで前に出てくるようです。


歯のはえかわり、歯並びは
非常に気になるところですよね。
少しでも気になる事や、不安な事がありましたら
一度ご来院いただくと安心かもしれません。

お待ちしています(^ ^)





2019年9月14日土曜日

治療計画ってとても大事!

皆さんこんにちは!副院長の神山です


今年の夏も暑かったですね

その夏も終盤を迎えておりますが
まだまだ暑い日が続いており秋が待ち遠しいです



さて、歯科治療において

私は治療計画が最も重要であると考えております

計画なしに治療を行うことは問題の再発を起こしかねません


当医院では全体的な治療になればなるほど、また問題点が多いほど

より精密な検査を行なっております


例えば

虫歯があったり、歯周病が進行しているなどといった場合に

ただ単に削って詰めて終わり、

全ての方を同じ様な方法で歯周病の治療を行なって終わり




では無く

「なぜ虫歯になったのか?」、「なぜ歯周病が進んでいるのか?」

などといった様に問題点を把握した上での

治療計画立案と治療を行うことがとても大切です



その考えの基、昨年と今年の2年間 

当医院の矯正担当 前川先生と共に

アメリカ専門医による「 治療計画立案 」のトレーニングを積んできました

写真は築山鉄平先生(アメリカ歯周病・ヨーロッパインプラント専門医)

左:土屋 嘉都彦先生(アメリカ補綴専門医) 中:私  右:木戸 淳太先生(アメリカ補綴専門医)

中:矯正担当 前川先生

今回受講した研修会はDSJというアメリカの専門医により
結成されている歯科のグループによるセミナーです
詳細は下記のURLよりご確認ください



そこで学んだことを院内に現在導入し
患者様の治療計画立案に役立てております


【 当医院では以下の検査を行っております 】

 ● レントゲン検査:10枚ほど撮影し虫歯や歯を支えている骨の状態を確認します
            必要があれば大きなレントゲンを撮影します
            また更に必要であればCTを撮影します

 ● お口の中の写真検査:歯茎の治癒過程や削る前の歯や被せ物の形などを
             記録します

 ● お顔の写真検査:笑った時の唇の上がり方や顔に対しての歯の位置や
           お顔の左右対称性などを記録します

 ● 模型を作るための型取り:実際のお口の中の状態を模型にして記録します
               噛み合わせの検査に使用する場合があります

 ● 噛み合わせの検査:必要がある場合に顎の位置の検査を行います




お一人ずつ問題点やお口の中の状態は異なる為

それぞれに合った検査を行い治療計画を立案しております



気になる箇所がある方はお話を聞くことからだけでも

受け付けておりますので先ずはお電話下さい



2019年9月1日日曜日

歯の神経を抜くとは❓

こんにちは船津です。
夏休みも終わり新学期が始まりましたね。

歯の神経を抜くという言葉を聞かれた事があると思いますがどのような症状の時に神経を抜かなければならないのでしょうか。

○虫歯が進んで神経に達すると神経が炎症を起こします。
○重度の知覚過敏(冷たいもの、温かいもの)等が極度にしみて痛む場合。
○過度の刺激が伝わり神経が自然壊死を起こした場合。
等があります。

神経を抜くと痛みは治まりますがデメリットもあります。
神経は血管細胞が詰まった部分です。歯にミネラルや水分も供給していて歯は弾力性があり割れにくく欠けにくい状態に保たれています。

神経を失った歯は時間が経過すると黒っぽく変色する事もあります。
歯に栄養がいきわたらなくなるのです。
神経を抜くと栄養のない歯はもろく、割れたり傷みやすくなります。

歯を末長く残すには虫歯や歯周病を早期発見出来る様に定期検診をお勧め致します☺️

2019年8月21日水曜日

歯周病とからだの病気


こんにちは木庭です。

皆さん、お盆休みはいかがお過ごしでしたか。
私は天草の海でBBQを楽しみました🌟
台風接近中で少し曇り空でしたが、海は綺麗でお肉は美味しくて…
最高にいい夏の思い出ができました!



さて、今日は歯周病とからだの病気についてお伝えします。

歯周病が全身の健康にも影響を与えるという話は
皆さんも耳にしたことがあるかと思います。

現在、歯周病と関連性が高いと考えられているのは、
①動脈硬化とそれにともなう脳梗塞・心筋梗塞
②糖尿病
③誤嚥性肺炎
④早産・低体重児出産 です。
(nico8月号より)

歯周病菌そのものが原因だったり、
歯周病による炎症性物質が原因のものがあります。

お口の健康を守ることは、むし歯や歯周病の予防だけではなく
全身の健康を守るためにもとても重要ですね🌟



2019年8月5日月曜日

ブラッシング指導


こんにちは!江口です( ´ ▽ ` )
梅雨が明け暑い日が続いていますね!みなさん水分補給をしっかりして熱中症には気をつけてください(>_<)


少し前になりますが、7/11に菊池支援学校の生徒のみなさんのところへブラッシング指導に行ってきました٩( 'ω' )و
実は今年で3年目になります♪






赤染めをして歯ブラシ、タフトブラシ、フロスの練習!
みなさんとても上手でした!!
楽しみながらブラッシングの方法や大切さを学んでもらえてよかったです( ´ ▽ ` )



2019年7月20日土曜日

フッ化物の迷信と真実

みなさんこんにちわ ww
前川です。
夏ですね、あまり暑くないので過ごしやすさという点ではいいのですが。。。

さて、夏休みということもあって、前回予告していたように、フッ素に関することを書きます。正確にはフッ化物です。

“ フッ化物の迷信と真実 ” について書きます。
誤解を恐れずに書きますので、長文になりますが読んで頂けると嬉しいです。

よくフッ素は効きますか? 効果ありますか? と質問を受けることがありますが、
この質問では、その質問では回答しかねます。。。笑
と答えるしかありません。笑


フッ化物ほど随分前から研究され、真実に近いことがわかっているものはないかもしれません。それほど研究が沢山されています。
ただ、フッ化物が効果があるかどうかは、もう議論されません。
ある程度効果がわかっていて、どのような場合に、どのような人に、
どのような部位に、どういう種類の、どういう風に使用すると効果があるのかないのか。。。。
こういう議論をするわけです。


なので、効果がありますか? ではなくて、
どういう人にどういう歯にどういう種類のフッ化物をどう使うと。。。
細かく聞いて、そういう場合は効果がありますか?という質問になると、
そういう場合はどうですこうですと答えることができます ^ - ^
難しいんですが、これが医療なのです(^ ^)

まず、はじめにわかっておかなければならないことは、フッ化物は決して歯を強くするものではないということです。
どうもない健康な歯にフッ化物を塗布して、強くなることはありえません (^^;
初期う蝕に対して、再石灰化するかどうか。。です。
初期う蝕に対して、進行を止めることができるかどうか。。です。

それではどれくらい効果があるかを、文献をいくつか紹介しながらみていきますね。




Effectiveness of Early Preventive Intervention with Semiannual Fluoride Varnish   Application in Toddlers Living in High-Risk Areas
: A Stratified Cluster-Randomized Controlled Trial
Anderson M . et al . Caries research . 2016



この研究は、スウェーデンとデンマークの研究ですね。
ある地域の子供4847人を対象に
フッ化物がう蝕の進行を抑制できるかを3年間追って調べています。
半年ごとに年2回歯科医院で Duraphatレジスタードマークといういわゆるバーニッシュを塗布するのに加えて、フッ化物配合歯磨剤 (1,000–1,450 ppm ) と歯ブラシを渡して家で使ってもらいました。
Duraphatレジスタードマーク は以前ボクも使っていましたが、黄金色のような色でベタベタした松ヤニに似た状態のものです。かなり高濃度です。
これを年2回半年毎に塗布して、有効濃度のフッ化物配合歯磨剤を使ってもらった結果。。。。う蝕の進行はほとんど抑えられませんでした。
残念な結果でした。

ポイントはタイトルにあるように、Living in High-Risk Areas
う蝕がハイリスクの集団が対象だということです。
この研究ではハイリスクの子供に年2回バーニッシュを塗布して、1日2回親にフッ化物配合歯磨剤を使って磨いてもらっても、う蝕の進行を止めることはできなかった。という結論です。
中を読むと、さらに来院時には口腔清掃指導、食事指導、水分補給等の予防プログラムを全員に行なっています。
これだけやっても、う蝕の進行は抑制されていません。

ハイリスクの子供の定義ですが、リスクの高い子供は、ECCと呼ばれます。
英会話ではないですよ。笑
ECC (Early Childhood Caries) と呼ばれ、通常6歳までにう蝕が一本でもあると、
ECCに分類されます。
3歳までに一本でもあると、超ハイリスクのECCに分類されます。
このAnderson らの研究もこの超ハイリスクの子供たちが対象になっています。

この研究からわかることは、ハイリスクだと、フッ化物は効果がないんじゃないか、
そして、う蝕の進行はフッ化物だけでは防げないことを教えてくれています。


もう一つ研究を紹介します。



Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents
Marinho V . et al . Cochrane. 2016



これも信頼性のおける研究ですが、
子供から若年層に対してのフッ化物配合洗口剤のう蝕進行の抑制効果です。
子供から若い人に対してフッ化物配合の洗口剤を使用するとう蝕の進行を抑制できるのか
という研究です。
この研究ではう蝕の抑制効果は、約23% と結論づけています。
ただし、やはりハイリスクの対象者には効果が出ていません。

これらの研究から、リスクが高くない若年層までの患者に、フッ化物配合の洗口剤や歯磨剤を的確に使用すると、約20% う蝕を抑制できることがわかっています。
20% 抑制するというのは、5人に1人に有効、または5本あるう蝕の1本に有効、
または、5歯面あるう蝕の1歯面に有効 など、そういう意味になります。

結論として、フッ化物にう蝕を抑制する効果はある。それは20%程度。
ただし、ハイリスクな人には効果が期待できない。
そして、大事なことはフッ化物だけではう蝕は抑制することが出来ず、適切なブラッシング、甘いものの摂り方、個人個人のう蝕に対する感受性、なりやすさなどが重要で、それを的確に把握した上でのフッ化物であることを忘れてはいけません。

最後に大事なことがあって、どう効果があるかばかりが議論されますが、
フッ化物のリスクについてはなかなか議論されません。
要するにフッ化物の良い効果の方はよく議論されているけども、フッ化物の害などはあまり議論されていないのが現状です。



最後にフッ化物の害について、reviewしている文献を紹介します。


Topical fluoride as a cause of dental fluorosis in children
Wong M . et al . Cochrane. 2010



フッ化物配合歯磨剤を使用することによる歯のフッ素症に関するreviewです。
彼らは気をつける点をいくつかあげています。

1 : う蝕予防におけるフッ化物使用は、効果とリスクのバランスを考慮しなければならない
2 : 研究は中等度のフッ素症が対象
3 : 12ヶ月未満の子供へのフッ化物使用はフッ素症のリスクが上がる可能性
4 : 12ヶ月〜24ヶ月の子供が対象の研究は少なくevidence不足
5 : フッ素症の観点からいうと、6歳以下は1000ppm未満の歯磨剤が推奨
6 : まだまだ害についての報告が少なく、よい研究が待たれる

こういう点をあげています。

以前ブログに書かせてもらいましたが、evidence とはこういうものです。
現在研究でわかっていることはここまでと言い換えることもできると思います。
ボクらは可能な限り正確な情報をお伝えして、効果とリスクを説明して、
それを使用するかどうかを最後に決めるのは患者さんそれぞれなのです。
フッ化物に効果がある! と捉えるか、これだけしか効果がないと捉えるか。。
使用するかどうかを決めるのは患者さんそれぞれなのです (^ ^)

ちなみに、フッ化物の上水道化は、強制的にフッ化物が入っているため、
わたしはフッ化物の水道水要らない! という権利を奪われるため、スウェーデンでは今は入っていません。

フッ化物はそれぞれが効果とリスクとを考慮して使っていきましょうということですね。

長くなりましたが、これが現在フッ化物においてわかっていることとなっています。
決してフッ化物を否定するわけでも肯定するわけでもありません。
こういう貴重な研究を知っておいて、場合によっては勧めたり、考えたりするべきではないかということです ^ - ^
ボクも使用するのを勧める場合があります。

読んでいただいてありがとうございました ♪
長くて内容も難しかったと思いますので、いつでも質問・疑問お待ちしています (^ ^)