2021年8月17日火曜日

健康は維持できるのか?!


みなさんこんにちわww 前川です。

雨が続いていますが、ご無事でしょうか?

ボクは以前大雨により、車が浸かったり、clinicが水没した経験があるので怖さはよく理解しているつもりです。迷わずに安全第一で決断してください

さて、今回は ”健康は維持できるのか“ です。

答えは、できます!!です。

いまだに、”どうせまた虫歯になる“ 、”やっても同じ“ を耳にします。

どうせまた虫歯になる? 本当にそうでしょうか。研究を紹介します。



Axelsson P, Nystro¨m B, Lindhe J: The long-term effect of a plaque control program on
tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of
maintenance. J Clin Periodontol 2004


Swedenで500人以上の患者を30年間追跡しました。

年齢で3つのグループにわけ、メインテナンスを30年間継続するとどうなるのか。

という報告です。2ヶ月〜12ヶ月の期間で行いました。

結果、2つのグループは30年で平均1本も歯を失いませんでした。最も年齢の高いグループは平均1本くらいの喪失でした。ただし、歯を失った原因は破折でした。歯が割れてしまったのです。

もともと大きな虫歯で修復治療または根管治療がされていて、その歯がどこかの段階で割れてしまったのです。

虫歯に関しても同じで、2つのグループは30年で平均1本の虫歯で、最も年齢の高いグループは平均2本の虫歯でした。ただし、虫歯になった大半は新しい虫歯ではなく、一度虫歯の修復治療をした歯が再発していたのです。

この報告からわかることは、適切なメインテナンスによって、健康は維持される。

そして、残念ながら問題の起きた歯、虫歯、破折、これはまっさらな歯にではなく、一度修復治療がされた歯に再び起こっているのです。

つまり、一度も治療をしない方が有利なのです。虫歯にならないような取り組みが大事だということです。

一度修復をした歯はまた問題を起こしやすくなります。でも、必ずではありません。

まずは虫歯にならない取り組みが大事であり、残念ながら虫歯ができてしまった場合は、進行や再発を可能な限り防ぐ処置が必要であり、適切な取り組みが重要です。

これがメインテナンスの重要性です。

定期的に問題が起きていないかcheckし、衛生士さんがアドバイスをしてくれます。

みんなで一緒に頑張って、健康を維持していきましょう。

もし、まだ ”どうせまた虫歯になる“ と考えている人がいたならば、それはその人だけの責任ではなく、適切に伝えきれていない、我々の責任でもあるのです。