2022年3月13日日曜日

歯石除去後のしみ

 こんにちは船津です。

急に暖かくなりましたね。桜の開花ももうすぐですね(^o^)



今回は歯石を取った後のしみについてです。歯石は細菌の塊であるプラーク(歯垢)に唾液に含まれるリンやカルシウムがくっついて石灰化したものです。

歯ブラシが当たりにくく唾液が多く流れるところに付着しやすいです。特に付着しやすいのは下の前歯の裏側で舌の下に唾液腺があるためです。上の奥歯の外側もつきやすいです。

歯茎より上に着く歯石は比較的簡単に除去できますししみもあまり強くなく数日で治る事が多いです。歯周ポケットの中の歯石は歯の根を構成する象牙質につきます。噛むところのエナメル質よりも表面のきめが粗いため歯石が深く入り込んで硬くこびり付きます。歯石を取った後は歯石で覆われていた部分の歯が露出しますので外からの刺激が歯の神経に伝わりやすくなりしみやすくなります。



歯石除去後は知覚過敏の症状が起こりやすい為冷たいもの、熱いもの、は避ける様にしましょう。通常2日から数週間で治ることが多いです。

歯がしみると歯磨きがおろそかになってしまいがちです。歯垢が付かない様に丁寧に磨くと唾液中のミネラルを吸収して(再石灰)徐々に痛みが治っていきます。歯石除去後の歯茎は弱く痛みを感じやすいので歯ブラシは力を入れず優しくマッサージする様に当てましょう。

知覚過敏用の歯磨き剤を使うのも良いと思います。以前木庭さんに紹介してもらったシュミテクトやヒスケアをおすすめします。神経への刺激を和らげてくれる作用がありますよ(^.^)


その他治療後の痛み、しみなど遠慮なくご相談ください。