2016年10月30日日曜日

歯周病と全身疾患

こんにちは  春木です
だいぶ過ごしやすい季節になりましたが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか?


皆様は、歯周病がお口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすことをご存じですか?

今回は、歯周病と全身疾患の関係についてお伝えいたします。


<狭心症・心筋梗塞>
食生活や運動、ストレスなどが引き起こす生活習慣病の一つですが、
歯周病のある人は、心疾患を発症するリスクが高いと言われています。
これは、歯周病によって歯茎で産生された炎症性物質が、血流を介して心臓血管にも影響を及ぼす為と考えられています。


<糖尿病>
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌はからだの中で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔して、血糖値の上昇が起こると言われています。
最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。さらに、歯周病治療で歯茎の炎症が改善すると、糖尿病も改善する事も分かってきています。


<低体重性早産>
妊娠中は、ホルモンの変化などによって
歯周病になる人も少なくありません。
歯周病菌が血管内に入って子宮に達すると、子宮筋の収縮を引き起こして、早産や低体重児出産になる可能性があります。


<誤嚥性肺炎>
肺や気管は、咳をする事で異物が入らないように守る事ができます。
しかし、高齢になるとこれらの機能が衰え
食べ物と一緒に細菌を飲み込み、むせたりすると細菌が気管から肺の中へ入ることがあります。その結果、免疫力の衰えた高齢者では誤嚥性肺炎を発症してしまいます。原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われています。


全身の健康のためにも、お口の健康を守ることは、とても重要なのです!