2020年1月7日火曜日

正しくあれ ということ

みなさん、昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします ♪

今年もみなさんの力になれるように頑張ります!!
前川です。

今年一発目は恐れ多くもボクになってしまいました。

さて、先月神山先生が言及していましたが、審美的なことも重要ですが、
ボクらはまず機能的なことを考えなければならないのです。
しかも機能的なことを考えるのは最低限の課題なのです。

いかに適切に診断し、長期的なことを予測し、どう判断を下すのか。
最低限で当然のことなのですが、簡単ではありません。

ボクらは最低限の evidence 、原理原則、コンセンサスを知っておかなければなりません。

今日も文献を紹介しますが、


Management of Temporomandibular Disorders
National Institute of Health
Technology Assessment Conference Statement.1996



顎関節症をどう捉えていくかのアメリカにおけるコンセンサスです。
結論から言いますと、

不正咬合と顎関節症は直接の関連性はない

これが結論です。

え?!とみなさん思われたかもしれません。
これが言及されたのは20年以上前ですが、
実は咬み合わせと顎関節症の強い関連性は未だに見出されていません。

どういうことかと言いますと、

咬み合わせが理想的なものから逸脱してるからといって、顎関節症を引き起こすわけではないという意味です。

理論的に理想咬合から逸脱している人が顎関節症になるかというと、そうではなく、
理想に近い人でも顎関節症になりうるのです。

咬み合わせと顎関節症には強い関連性がないのであれば、咬み合わせはテキトーにやっていいのかというと、それはあってはならないことです。

元々生まれ持った咬み合わせが、理論的理想咬合から逸脱していたとしても、
それが直接顎関節症を引き起こすわけではないが、
もし何かの理由で治療を行わなければならなくなった、もしくは行う方が有利だと判断した場合は、ボクらは必死に考え責任を持って行わなければならないのです。

やるのであれば、evidence、原理原則、コンセンサス、経験、技術、これらを使って必死に考えていくのです。

ボクは正しくあれということを師匠たちに教わりました。
彼らが言っていた正しくあれというのは、自分を律する強さかなと常に思っています。

ということで、今年もみなさんの力に少しでもなれるように、
正しくありたいと思っています ♪


(顎関節症を引き起こす可能性のある咬み合わせがいくつかあって、この文献でも言及してありますが、今回は割愛します。
実際に診療室で聞いていただけると時間をとってお応えできると思います ^^) )