2011年10月19日水曜日

噛むことの大切さ

こんにちは。副院長の神山です。

16日(日)に総義歯(入れ歯)と訪問診療の大家である加藤武彦先生のセミナーに
参加して来ました。





内容はまず“噛むことの大切さ”から始まりました。

“噛むことの大切さ”これはよく言われていることですが噛むこと・口から食物を
摂取することにより全身に対してどのような効果があるか皆さんご存知でしょうか?

  脳への血流量が増え、脳を活性化させる

  胃・内臓系への負担軽減

  腸管免疫の向上(食物を口から摂取しなければ腸管内の腸管絨毛【ちょうかんじゅうもう】が委縮して免疫機能が低下してしまうそうです)

  満腹中枢を刺激して過剰に食物を摂取しない(ダイエット効果)

  リラックス効果(噛むことで脳内のセロトニンという物質が増加しストレスを解消させる)


咀嚼(よく噛むこと)には以上の効果があります。


今回、加藤先生のセミナーを受講して驚いたことは、寝たきりの方に義歯(入れ歯)を装着して口から食物を摂取することで次第に歩けるようになったり、
脳梗塞による後遺症に対して(加藤先生ご自身も脳梗塞により後遺症が出たそうですが、噛むリハビリを率先して行ったことで現在は活動的に全国を講演していらっしゃいます。)“噛む”リハビリを行い後遺症が軽減していくなど“噛むこと”の重要性を改めて実感したセミナーでした。




その“よく噛む”為には歯が無い方も噛めるようにしなければなりません。

そこで学んだのが“ニュートラルゾーン理論によるデンチャースペース義歯”です



難しい言葉ですが簡単に説明すると、舌・口唇、頬の筋圧のバランスがとれた場所(ニュートラルゾーン)やその方の本来、歯があった位置に人工歯(入れ歯の歯)を並べた義歯(入れ歯)

これにより義歯(入れ歯)が安定し顎位(顎の位置)も安定してくるそうです。

セミナー内容はもっと深くお話がありましたがここではこのくらいに。。
加藤先生、貴重なご講演有難うございました。
義歯でお困りの患者様の為にも、すぐに医院へこの方法を導入します!