2016年8月20日土曜日

TCH(歯列接触癖)

副院長の神山です。

リオオリンピックも終盤を迎え日本勢のメダルラッシュが凄いですね。
嬉しさ、悔しさ、感動で選手たちの熱い思いが胸に伝わってきます。
4年後の東京オリンピックにも期待を繋ぐ大会になったのではないでしょうか?

さて、今回テーマにしたのはTCH : Tooth Contacting Habit(歯列接触癖)の略で、
上下の歯を "持続的に" 接触させる癖のことです。

上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみ締め」や「食いしばり」を思い浮かべる方が
多いと思いますが、実際にはグッと強い力でかみ締めや食いしばりを
行わなくても、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労が
生じるということで、TCHという名称が考えられました。

(歯チャンネル88より引用)


ここ最近、取り上げられているTCH、実は当医院でもその可能性が
高い患者様が時々見受けられます。

しかしこの癖はご自身で気づいていないことが多いのです。

症状として虫歯がないのに歯がしみる。
食事の際に噛むと歯に痛みがある。
口の開け閉めの際に顎が痛い、開けにくい。
肩がこる。
頭痛がする。
歯がかける、詰め物やかぶせ物がよく外れる。

以上の症状が複数ある方はもしかするとTCHかもしれません。
(※ 必ずしもそうではないので歯科医師による診断が大切です)



このTCHに対する治療方法は

【 自己暗示療法 】

生活の中で目につく場所に紙に”歯を接触させない”などの注意書きをして
反復し改善させる自己暗示させる方法などにより
無意識の状況でもTCHを改善させる効果があると言われています。


【 マウスピース 】

就寝中に装着するマウスピースで装着することで歯の接触を行っても
歯へのダメージを軽減させる効果があります。
歯科医院にてご相談下さい。(保険適用)


TCHなどの過度な力による歯の喪失は予測がつきにくい為、
虫歯や歯周病よりも厄介です。
症状が出る頃には歯を抜歯しなければならない事があります。

もしTCHのような症状でお悩みの方は早めに歯科医院へ
ご相談する事をおすすめします。